【スピーチ①】過去の点が未来の点につながる(スティーブ・ジョブズ)

road 生き方のヒント

スティーブ・ジョブズ スピーチ 「過去の出来事(点)が将来の点につながると信じて行動しよう」


未来に先回りして点をつなげてみることはできません。過去を振り返って点と点を繋ぐことしかできないのです。 

だから将来何らかの形で点がつながると信じなければなりません

何かを信じてください-

直観、運命、人生、カルマ。なんでもいいんです。

なぜなら、いつしか点が繋がると信じていれば心に確信が持てるんです。

たとえ人と違う道を歩むことになってもです。

それが大きな違いをもたらしてくれるでしょう。

 

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

You have to trust in something-your gut, destiny, life, karma, whatever.

Because believing that the dots will connect down the road, will give you the confidence to follow your heart,even when it leads you off the well-worn path,and that will make all the difference.

スティーブ・ジョブズは大学を中退したことで、カリグラフィーを授業で学ぶことができました。

そして、その学びが10年後最初のマッキントッシュ・コンピューターの設計に取り入れられ、Macは美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータとなりました。

大学を中退していなければ、カリグラフィーを学ぶこともなかったし、そうであれば現在のような美しい活字を搭載したコンピュータも現れなかったでしょう。

そうスティーブ・ジョブズは語っています。

 

 

スティーブ・ジョブズ  スピーチ深堀①

養子として育つ

実のところ、私は大学を卒業したことがありません。
今日が人生で最も大学卒業に近い経験です。

本日、皆さんに伝えたいのは私の人生における3つのストーリーです。
それだけです。大したことはありません。たった3つです。

最初の話は「点を繋げること」です。
私はリード大学を6か月で中退したのですが、正式に退学するまで、18か月ほど大学に居座り続けたのです。

ではなぜ私は大学を辞めたのでしょうか?
ことの始まりは、私が生まれるよりも前でした。

私の産みの母は、若く未婚の大学院生だったため、私を養子に出すことにしました。
産みの母は、養父母は大卒でなければと、とても強く思っていたので、私は生まれると同時に、弁護士夫妻の養子になるよう整えられていました。

 ところが、私が生まれると
その夫妻は土壇場になって、女の子が欲しいと言い出したのです。

そこで、ウェイティングリストに載っていた私の両親は夜中に電話を受け、
「予定外の男の子の赤ちゃんを授かりました。養子を希望しますか?」と、聞かれたのです。
彼ら(両親)の返答は「もちろん」でした。


私の産みの母が後から知ったことは、
私の(育ての)母が大学を決して卒業しておらず、父は高校すら卒業していないということでした。
そのため、彼女は養子縁組の最終書類へのサインを拒否しました。
彼女が数か月後に折れたのは、私の(育ての)両親が私を大学に行かせると約束したときでした。

これが私の人生の始まりです。

 

過去の点が未来の点に繋がる

そして17年後、私は本当に大学に入学しました。
しかし、世間知らずの私が選んだ大学はスタンフォード並みに高い学費の大学でした。
労働者階級の両親の蓄えはすべて大学の授業料に使われていました。

半年後、私は大学に価値を見出すことができませんでした。
私は人生で何をしたいか見当もつかなかったし、
大学がそれを見つけるのにどう役に立つかもわかりませんでした。
それなのに、私は大学にいて両親が生涯貯めたすべてのお金を使い果たそうとしていました。
そこで中退を決意し、すべてが上手くいくと信じることにしました。

当時はとても不安でしたが、振り返ってみれば、
私がこれまでにした最高の決断のうちの一つになっています。

というのも、中退した途端 興味を持てない必須科目の授業に出るのを止め、
面白そうなものに出席し始めることができたのです。

夢のようなことばかりではありませんでした。
私には学生寮の部屋がなかったので、友達の部屋の床で寝ていました。
コーラの空き瓶をお店に返して5セントを稼ぎ、食事の足しにしていました。
そして毎週日曜の夜に11キロ弱歩き、街を抜け、ハレークリシュナ寺院で週に一度のまともな食事をとっていました。

本当に大好きでした。

そして自分の好奇心と直感に従った結果、出くわしたものの多くは、のちに非常に価値のあるものとなりました。

 

 一つ例を挙げましょう。

リード大学は当時、おそらく国内最高なカリグラフィーの教育を提供していました。
キャンパス中のすべてのポスター、すべての引き出しのラベルに美しい手書きのカリグラフィーが施されていました。

私は中退していて、普通の授業を受ける必要はなかったので、カリグラフィーの授業を取ってその手法を学びました。
私が学んだものは、セリフやサンセリフの書体、いろいろな文字の組み合わせに応じ時間スペースを変えること、素晴らしい印刷物は何が素晴らしいのか、といったことです。
それは美しく、歴史的で、科学ではとらえられない芸術的繊細さで、私はそれに魅了されたのです。

これらのどれも私の人生で実際に活用する見込みはありませんでした。

しかし10年後、最初のマッキントッシュ・コンピュータを設計することになったとき、
この時の経験すべてが私に蘇ってきたのです。
そしてそれを全てマッキントッシュの設計に取り入れました。
Macは美しいフォント機能を備えた世界初のコンピューターとなったのです。

私が大学でその授業一つを受けていなければ、Macが複数の書体や字間調整フォントを持つことはなかったでしょう。
そしてWindowsはMacを真似しただけなので、それらの機能を持つパソコンはなかったことになります。

大学を中退していなければ、あのカリグラフィーの授業を受けなかったでしょうし、美しい活字を搭載したコンピューターも現れなかったでしょう。
もちろん、その出来事の繋がりを大学時代には予想していませんでした。
しかし10年後振り返ってみると、それは明らかです。

 

もう一度言います
未来に先回りして点をつなげてみることはできません
過去を振り返って点と点を繋ぐことしかできないのです。
だから将来何らかの形で点がつながると信じなければなりません

何かを信じてください

直観、運命、人生、カルマ。なんでもいいんです。
なぜなら、いつしか点が繋がると信じていれば心に確信が持てるんです。

たとえ人と違う道を歩むことになってもです。
それが大きな違いをもたらしてくれるでしょう。

 

まとめ:過去と現在の行動が未来の自分を作る

確かに、過去のあの経験があったから、今の自分があるんだと後で振り返ると気づきます。

どんな経験であれ、今の自分を作っているのは過去の経験であり、未来の自分を作るのは過去から繋がる今現在の自分の行動です。

日々同じように過ごしていると、今日の1日がこれからの自分を作るんだと意識することはありません。

いつもと同じ毎日がただ淡々と過ぎていき、あー今日も疲れたと1日が終わります。

朝起きて、準備をして、電車に乗って、仕事をして、帰って、ご飯を食べて、お風呂に入り、テレビを見て、寝る。

 

そんな毎日を過ごしているときには、人生にあまり変化は起きません。

少し傷ついたり、少しうれしかったり、少し幸せを感じ、少し自分のが不幸だと感じる。

そして、次の日もまた頑張るしかないとこれまでの日常が続いていきます。

大きな変化もないけれど、大きな悲しみもない毎日。

 

けれど、人生において、たまに大きな困難や私の人生何でこうなんだろう。もうだめだ。人生諦めたい。生きているのさえ辛い。

そう思う時が何度かあります。

 

そして、そんな時が自分が変化する大きなチャンスだったりもする。

後から振り返ると「あの時があったから今の少し成長できた私がある」と思えるのは、そんな人生の苦難に出会った時です。

 

その時は、この世で自分は何でこんな目に会うんだろう。

悪いこともせず生きてきたのに、神様ってひどい。

何で私ばかり。

と思うのですが、

後から振り返るとその出来事が、私の人生に結果的に良い影響を与えていることが多いと感じます。

 

スティーブ・ジョブズのような大きな点につながるような過去の出来事ではありませんが、私の過去も現在の私に繋がっています。

全ての人の今は過去の自分から繋がっている。

だから、それを信じて今を生きる。

今現在の行動が未来の私につながると信じて、自分らしい人生を生きられる道を探したいと思います。

 

 

 

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